先月デザイナにバージョン管理(subversion)を使ってもらうために人柱を建てた - LAPISLAZULI HILL#Hatenaというタイトルでsubversionの導入について書いたのだけど,その途中経過とか.前提などは前のエントリィを見てもらうとして,導入の感触や今後の方針などを
現状
- デザイナ8人,全員に導入完了.現場のディレクタにも導入できた
導入時に失敗したこと
- インポート・コミット・更新などの動作はちゃんと伝達できたが,削除・名前変更・移動などに関しては十分に伝えていなかった
- 普段あまり使わないので失念.レポジトリの整合性を保つには必須の概念なので忘れないように
デザイナへの導入の感触
- すんなり使ってもらえている.要因としては
- 最近問題が起こったばかりで思いの外導入への意欲が高かった
- 共有フォルダへのアクセスをしてバックアップよりは,右クリックですぐにサーバに反映ができるTortoiseSVNのほうが手間が少なく使い勝手が良かった
- 目立ったコンフリクトがおきていない→いままでも更新対象ファイルの意思疎通は行ってきたのでその延長
現状での問題
- キーボードショートカットなどで更新やコミットができたらもっとよい(特にリテラシが高く作業効率を求めるメンバの意見)
- そのあたりは工夫などをして欲しい.方法はあると思う.提案も引き続きする
- DreamWeaverなどでファイル名の一括変更などの場合に,連続性が無くなる
- これはあきらめる.ちゃんとコメントを書く.連携するのが最高だが…
- サーバへのアップロード時にいちいちエクスポートするのが面倒
今後の課題
- tagsを使ってないので使うようにする
- コミットログのフォーマットなどを決める
- 現在主に実際にサイトに配置するhtml,css.js,gif,jpgが対象だが,今後は画像制作データなども対象に含めていく
- subversionを導入した形でのフローの見直し
- 逆に目立った問題が出ていないので,出た場合の対処方法
概ね順調です.慣れてしまえばいい環境になると思うのですが,この先バージョン管理が無いところに行ったときに困りそうなのは心配です
(追記2007/08/14)
# 2007年08月14日 terazzo 外部ツールのリネームへの連動が課題か。公開に関してはサーバにもsvnを入れてCGIでキックしてリポジトリから直接exportするのはどうだろう。
http://b.hatena.ne.jp/terazzo/20070814#bookmark-5561060
この方法はかなり良いと思いました.案件ごとのディレクトリ作ったり,タグを切ったりするのはCGIからできれば便利だと考えていました.Capistranoなどのデプロイのシステムと連携するのが理想のような気がします.リリースミスも少なくなるでしょうし,ミスしてもすぐに戻せるのはよいですね.メインの作業ではないので少しずつでも作っていこうと思います.ありがとうございました