同一種個体数増加の弊害

最近よく「当店では国産鶏・牛を使用しています」という張り紙を見るのだがそれに何の安心があるのかと思う.その国産の肉を食べて問題の起こる可能性はないのか.血液製剤で肝炎やAIDSなどに感染するというのもよくわからないけれど検査しているから大丈夫と思いこむことができるのだろう.ヒトはつくづく楽観的にできているのか・そういうことを無視できる防御機構を持っているのか.

これほど医療技術や安全管理が進歩しても新たな感染症が出てくるのだろうか.それは同一種の個体が増えたからなのだろうと思う.ヒトは個体が増えすぎている.そしてその食料として牛・豚・鶏などの家畜が膨大な数生産されている.ヒトは都市部に集中するし,家畜もたとえばブロイラのように同じ種がひとつの場所に集められ生産されている.そのことによってひとつの感染症で大量に感染し失われるのだ.かつては多様な種をとらえ食料としていた.その量は限られていた故にヒトは分散していたのだ.
この現在の状況がヒトにどういう状況をもたらすのかはわからない.ハギワラはそれでも都市に住むし,家畜を食べるだろう.実はヒトはレミングスのように(これは否定されたんだっけ?)自らの種の保存のために破滅へ進んでいるのか.もしくはいままでヒトが生み出し反映してきたように新たな超越を行おうとしているのかそれはわからない.