ネコソギラジカル (上) 十三階段/西尾維新

ネコソギラジカル (上) 十三階段
西尾 維新
講談社 (2005/02/08)
売り上げランキング: 9
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読了したので感想(?)など.ここで書くのは実験的ですが.

まず気になったのは値段と本の厚さ.これは比例しているわけだけど.ただでさえ新書なのであまり厚くなると困る.この厚さでも上中下の3冊らしいが.単純に3倍すると\1,134x3で\3,402.売れた作家ほどなるべく厚く書けば儲かりそう.たとえば台詞や改行ばかりで下が白いとかというのも有効な手段か?やめるときには全5冊同時出版とかにするべきだろう.印刷されれば書いたもの勝ちである.これは批判ではなく買う決定権を握っているのは読者だから問題ない.その権利を手放すのは自らの思考によるものが多い.西尾維新に関して云えばすでにハギワラはその権利を失った.

ラジカルとは「急進主義者」「過激派」「根本的な」.根刮ぎとは「すべて・余すことなく取り除く」という意味.まさにそのタイトルの通り内容は収束に近づいている.ただ特に謎の提示はなくシリーズ全体の伏線を急進的に排除しているという感覚.このまま単体の作品としてはミステリィではなく終わってしまうのかもしれない.特に問題ではないけれど.ただ書きすぎのような気が.いっそ放置したまま終わった方がおいしい気もする.

ここからは特に作品とは関係なし.

マイノリティな本を読む人間としての自分には特に問題はない.そのマイノリティたる本を読む人間が「人が書けてない」とか云うのを見ると意味がわからない.そもそも小説はフィクションだし自分が知らないだけでいるかもしれない.ちゃんと人を書いたら小説にもならないかも.書けてると判断するのはあくまで主観でしょう.違う人には書けてないと思うかもしれない.そういうときに云う言葉はこれ「そんな奴いない」.理解できない人間は認めないんだろう.怖いね.