高機能コマンドラインFTPのNcFTPをインストールします。これは以前のMac OS Xには標準で古いものがインストールされていた。しかし10.2からは完全に消えている。
まず NcFTP Client Home Page よりtarball版のソースをダウンロードする。作業用のディレクトリに移した。ここではSourcesというディレクトリを~の下に作成してそこに移動した。そしてtarコマンドで解凍。
[Alice:~] lapis% cd Sources/
[Alice:~/Sources] lapis% tar xvfz ncftp-3.1.5-src.tar.gz
ここではzオプションが使えたのでそのまま解凍したがない場合は下記のように行う。
[Alice:~/Sources] lapis% gzip -dc ncftp-3.1.5-src.tar.gz | tar xvf -
もしくは
[Alice:~/Sources] lapis% gzip -d ncftp-3.1.5-src.tar.gz
[Alice:~/Sources] lapis% tar xvf ncftp-3.1.5-src.tar
ビルドはconfigure -> makeの順番で行う。前回のメモではmanがインストールされる場所がFreeBSDなどと違うために起こる問題があるようだったが今回は修正されているように見える。10.2以前と以降がここまで設定などが違うとなると結構問題が多い気がする。
[Alice:~/Sources] lapis% cd ncftp-3.1.5
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% ./configure
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% make
続いてmake installするが-nオプションでどのディレクトリにインストールされるか確認する。念のため/etc/manpath.configでmanのパスを確認しておく。確認ができたらsudoを使ってインストールする。パスワードを聞かれるので入力すればインストールされる。
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% make -n install
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% sudo make installWe trust you have received the usual lecture from the local System
Administrator. It usually boils down to these two things:#1) Respect the privacy of others.
#2) Think before you type.Password:
このままだとインストールされた/usr/local/binにはパスが通ってない。とりあえず~/.tcshrcでパスを追加して使用する。
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% vi ~/.tcshrc
set path=(/usr/local/bin $path)
このファイルはログイン時に実行されるがとりあえず通すためにsourceコマンドで実行する。envコマンドでパスが通っているか確認する。
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% source ~/.tcshrc
[Alice:~/Sources/ncftp-3.1.5] lapis% env
以上でNcFTPが使用できるようになる。