たとえば競馬

というわけで今年のJRAのCMの話である。キムタクが踊る例のやつである。
まず、競馬という面を外して広告と云う面を見た場合、良くも悪くも話題にはなっているだろうから成功なんだろう。それから映像という点から見た場合、個人的に好きな映像だ。作れたのはキムタクという素材がいたからだろうし、上手く引き出していると思う。
問題はJRAのCMとしての話なんだろう。JRAのCMがああいうモノになったというのはいまいち疑問が残るところだけど納得が行く点としてあげたいのは正しいことを云っているということだ。
 特に最初のジュニア篇はかなり高度なことを正確に伝えていると思う。名馬が受け継ぐ名馬の遺伝、確かにそうである。さらにあのCMのジュニアは明らかに名馬でないようだ。それもまた真実である。名馬の子どもは確かに名馬になる可能性を秘めているが必ずしもそうではない。桜花賞のCMは『牝馬』と言う名称、天皇賞は『スタミナ』と言う点が重要な要素のひとつであることを示しているのだろう。次はダービー、その次は短距離戦のCMが来るのではないかと思っている。競馬について知識を広め、興味を持たせようとしているのだろうか?
でも、あれを見た普通の人がそんなことわかってもしょうがないような気がするのだけど。あれじゃ客は増えないだろう。その辺りが疑問の残る点である。
結論としては個人的にはあのCMは好きだなあ、ということである。そしてひとこと。

 「いいじゃない」